
毎日、彼女の家に寄って、少しずつ遺品の整理をしてるけど、荷物が多すぎてまったく捗らない。
本とか服とか織物の材料とか、あれやこれや、所狭しと置いてあって、何が何やらわからない。
どこから手をつけていいものか。
遺品整理の専門業者もいるらしいけど、最後の手段としては、そういうところを利用することも考えられるのかも。
まあ、年内はこのままにしておくつもりだし、慌てることはないわけだけど。
今日は彼女が寝室にしていた小さな部屋の奥の書架からアルバムの束を発見し、その中に結婚式の写真もあった。
今と較べると、当たり前だけど、2人とも若いんだなあ。
結婚式は親のためにやったんで、できたらこういうバカバカしいことはやりたくなかったんだけど、今となっては一つの思い出ではある。
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