

テアトル新宿で瀬々敬久(ぜぜ・たかひさ)監督『菊とギロチン』を観ました。
大正末期に実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」と「玉岩興行」という女相撲の架空の一座とを交差させたストーリーです。
女相撲の女たちが皆、地に足が着いてるというか、それぞれに身体性をもって生き生きと生きてるのに対して、中濱鐵を初めとするギロチン社の男たちが皆、観念的というか、なんとも薄っぺらい生き様をしていて、監督はあるインタヴューで3.11の震災以降と関東大震災直後の日本は似ていると発言してますが、これが今でも日本の左翼の姿とするなら(そうではない、と希望を持ちたいですが)、こりゃダメだ、と思いました。
同じくギロチン社を描いた山田勇男監督の『シュトルム・ウント・ドランクッ』という2014年頃の映画がありますが、この映画で中浜たちはどう描かれてたか?もう1度観てみたくなりました。
映画『菊とギロチン』公式サイト
https://kiku-guillo.com/