
「チャット」と呼ばれる麻薬性の植物です。
エティオピアでは嗜好品として広く普及しています。
枝から葉っぱを千切って口に入れ、どちらかの頬に含んで、ひたすら何時間も噛みつづけます。
噛んでるうちに自然と食べてしまうことになるので、なくなったら、また新しい葉っぱを千切って頬っぺたにためこみます。

チャット・ベットです。
ベットというのは、アムハラ語で「家」というほどの意味の言葉のようです。
「ブンナ(コーヒー)ベット」とか「タッジ(蜂蜜酒)ベット」とか「アズマリ(エティオピアの伝統音楽)ベット」とか使います。
「山好き」と過ごした5日間、彼としては親愛の情を現したつもりだったのかもしれませんが、半ば強制的に僕もさんざんチャットを噛まされつづけました。
「フット!フット!(噛め!噛め!)」が彼の口癖です。
はっきり言って全然おいしくないし、特に気持ちよくもなりませんでした。
しかし気がつかないうちに覚醒効果だけはばっちりあったようで、東京からカイロ経由でアディスアベバまで約20時間、その前後2日間ほど寝れてなかったのに、エティオピアの第一夜はほとんど眠れずに過ごすはめとなりました。
明け方にようやく1時間ほど眠ったかな。
これは、当初、エティオピアの食事が口に合わなかったことと合わせ、僕が体調を崩す大きな要因となったと思われます。
その後、徐々にエティオピアの食事にも慣れ、体調は4日目にはだいぶ恢復しました。
この体調の恢復がなければ、6日目のウォルディアでの脱出行は不可能だったでしょう。
ゴーゴー・エティオピア 2010
Go Go Ethiopia 2010
http://www.mkimpo.com/diary/2010/go_go_ethiopia_2010.html